1年に1度のルチャの祭典「ファンタスティカマニア2019」も残りあと1日。
1.20後楽園ホールも見ごたえのある試合の連続だった。
特に第5試合のアウダス&ソベラーノJr&ボラドールJr VS ナマハゲ&バルバロ・カベルナリオ&カリスティコの試合はとんでもない空中技の連続で、最後のラ・ミスティカまで瞬きする暇もないようなハイスピードな展開だった。まぁ瞬きはしたけど。
あれで試合時間11分って僕は普段どれだけ無駄な時間を過ごしてるんだろうと考えてしまう。それくらいに濃密な時間だった。
.@AudazCMLL ,@CmllSoberano &Volador Jr. ‘Tope Con Giro’
登録&視聴▷https://t.co/qjeyTgHFjc #njcmll #njpwworld #njpw pic.twitter.com/n4VK2t22pc— njpwworld (@njpwworld) 2019年1月20日
そして1.20のメインカードはウルティモ&グラン(ゲレーロス)VSミスティコ&ドラゴン・リーの兄弟タッグ同士によるスペシャルマッチ。
体重差は20キロ以上のこのカードは、昨年のファンタスティカマニア2018の「CMLL 兄弟タッグトーナメント」の決勝戦と同じ組み合わせである。
ドラゴンリーと高橋ヒロムのストーリー
ドラゴン・リーと高橋ヒロムのライバルストーリーといえば新日本プロレスにおいても有名であり、2人が行う壮絶な試合は鉄板級のカードだ。
特にヤングライオン高橋広夢から見ている人にとっては、矢野選手に散々髪を刈られまくっていたあの青年が、海の向こうで大きくなり最高のライバルを作ってきたというその物語は心に突き刺さるものがある。
2017年2月の札幌。バックステージコメントで涙を流しながらドラゴン・リーとの再会を喜んでいた高橋ヒロムを覚えている人も多いと思う。
しかし昨年、2018年の7.7 サンフランシスコで行われた米国公演「G1スペシャル・イン・サンフランシスコ」でのIWGPジュニアヘビー級選手権試合。
ドラゴン・リーが放った投げっぱなしのドラゴンドライバーにより首を負傷して、それ以来高橋ヒロムは長期離脱状態である。
ドラゴン・リーは2日で4試合をこなしており、その4試合目が高橋ヒロムとのライバル対戦であった事から、厳しいスケジュールがアクシデントを引き起こしたのではないかと考えた人も多かったように思う。
ドラゴン・リーが高橋ヒロムに送ったメッセージ
説明が長くなったしまったがそんなドラゴン・リーが昨日1.20の試合において高橋ヒロムにメッセージを送った。
まず試合中にみせたこのムーブ。
.@dragonlee95 ‘Naito’s move???’
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まさに内藤のムーブ。高橋ヒロムと内藤哲也は同じユニットであるだけでなく、兄弟のように仲が良いのは新日本プロレスではおなじみだ。
そして試合後のマイクでドラゴン・リーはこう語った。
ヒロム・タカハシ……
モット! モット! モット! モット! モット! モット! モットーー!! ……(※スペイン語で)
待ってるからな、この先で。(※日本語で)アリガトウ
引用:新日本プロレス
このメッセージに多くの人が心を打たれたと思う。
その後、会場にいたファンから借りていたメキシコ国旗を丁寧に畳んで返すドラゴン・リーとミスティコ兄弟。
会場から出る間際に小さい女の子を抱っこして写真を撮ってあげていたドラゴン・リーの姿。
興奮した様子でその妹に話しかけている小学生くらいのお兄ちゃんの笑顔。
言い表せない多幸感を感じた。
思わず街に出て知らない人に「幸せですか?」と聞いてまわりたいくらいの気分になった。
今日になりドラゴン・リー選手がTwitterに上げた画像。おいおい。可愛すぎるだろ。
❤️🐱 pic.twitter.com/u2qbdfhouQ
— Dragon Lee ドラゴンリー (@dragonlee95) 2019年1月21日
新日本プロレス、日本という国への愛とリスペクトに溢れたルチャドール達によるルチャの祭典は今日で終わりをむかえる。
映画「パパはわるものチャンピオン」のスペシャルタッグマッチも楽しみだけど、ボラドールJr VS カリスティコのレジェンド同士の対決も目が離せない。
今日もプロレスを楽しもう。
こちらからは、以上です。