ベスト・オブ・スーパーJrにおいて”優勝候補”と言われていたウィル・オスプレイに勝利し、現在Bブロック単独首位に躍り出たエル・ファンタズモ。
これで新日本プロレスデビュー戦とあわせ、ウィル・オスプレイ相手に2連勝。
本人もIWGP Jrヘビーのベルトを口にするあたり、BOSJのその先まで見据えている事がうかがえる、エル・ファンタズモの凄さを探ってみたいと思います。
エル・ファンタズモのwiki風プロフィール
まだ、日本語のwikiもないエル・ファンタズモ。ちなみに新日本プロレスのプロフィールにもまだ載っていません(2019年5月23日現在)
・身長は183~185cm
・体重は83~89Kg
掲載されている媒体によって違うので参考までに。
年齢は現在32歳。デビューは2005年。
元々はECCWというカナダの団体にいたエル・ファンタズモ。
2010年~2017年までは、カナダのアニメーションスタジオで、アニメ編集者としての顔も持っていたようです。
カナダのインディー団体でデビューから、紆余曲折ありながら新日本へというのは、ケニーオメガやマイケル・エルガンなどと似ていますよね。
2017年6月からRPW(レボリューション・プロレスリング)に参戦。
新日本プロレスでのデビュー戦を終えた直後に、RPWブリティッシュ・クルーザー級の14代チャンピオンになっています。
ブリティッシュ・ヘビーは新日本プロレスではお馴染みですよね。
現在ザック・セイバーJrが持っており、過去には鈴木みのる、石井智弘、柴田勝頼、AJスタイルズなどが戴冠しました。
ちなみに、RPWブリティッシュ・クルーザー級の初代チャンピオンは新日本でもお馴染みのマーティ・スカルです。(マーティはブリティッシュ・ヘビーも戴冠した事がある)
新日本プロレスデビュー
ロープ渡りで見せる抜群のバランス感、飛んだ時の独特の浮遊感に驚きました。
ただ、新日本プロレスファンは、ロープ渡りなら2m超えのランス・アーチャーがやっているのを見ていますし、ハイフライヤーでいうと、最近だけに限ってもウィル・オスプレイにリコシェなんかで見慣れていますよね。
僕自身も以前に何度か試合映像を見た事があったのですが、とにかくフワフワ飛びまくるしかありませんでした。
ところが、ヒールターンしたファンタズモは一味違いました。
試合中に手の平を見たと思ったら・・・
湯のみ一杯分くらいは出ました。(個人的感想)
そして、その唾の手で、ウィル・オスプレイの胸板にチョップ!!
(内藤もビックリ)
人には2種類の人間がいます。
唾を気にするか、気にしないか。
サッカー選手が唾を吐くたびに「きたなっ」と少し気になってしまう僕にはナカナカに鳥肌ものでした。(内藤の唾吐きは何故か全然気にならない)
しかし、よく考えてみたらここにファンタズモの凄さが垣間見えるわけです。
異国でのデビュー戦。その中であれだけの量という事は、試合中にためて準備していたわけです。
プロレスと唾というのは中々に奥が深いです。
基本的に本隊側の人間は唾を吐きません。
永田裕志が手にペッペッとやるくらいでしょう。
そのあと蹴りを放つから「今の唾いるっ!?」となりますが。まぁ気合ですよね、気合い。
後は、ジュース・ロビンソンやロッキー・ロメロが、スーパーキックを喰らうのにあわせて唾を噴き出したりしてますよね。
・・・とにかく初戦からインパクトを残したファンタズモ。
その後も、ファンの帽子をぶん投げたり、人を食うという表現がピッタリなくらいに全方位舐めてる感にヒールとしてブレイクの予感すらします。
過去の成績
エル・ファンタズモは新日本プロレスでお馴染みの選手と対戦した事も数多くあります。
例えば2018年9月にRPWで行われた、British J Cup 2018。
参戦選手でいうと、ロッキー・ロメロ、YHO、SHO、獣神サンダー・ライガー、田口隆祐、タイガーマスク、バンディード、KUSHIDAなど。
ここでファンタズモは、バンディードと獣神サンダー・ライガー相手に勝ち上がり、決勝の4WAYでKUSHIDA、ロッキー・ロメロなど相手に、見事”優勝”を果たしています。
他にも、負けはしていますが、海外遠征中のジェイ・ホワイトだったり、Codyとも対戦経験があります。
また勝った事がある相手でいうと、ザック・セイバーJrにはタイトルマッチこそ負けていますが、その前にシングル戦で勝利。
他にも、ジェフ・コブやエル・デスペラードにもシングル戦で勝利をおさめています。
ブリティッシュJカップの結果などをみれば、このまま一気に駆け上がってもおかしくない、エル・ファンタズモ。
オスプレイとのライバルストーリーも展開されればおもしろそうですし、この先も注目ですね。
こちらからは、以上です!