3.10 NEW JAPAN CUP1回戦の最大の山場といっても過言ではない試合。
飯伏幸太 対 内藤哲也
予想通りすさまじい激闘になりました。
タイガードライバー91からのカミゴェというコンボまで飛び出した壮絶な試合から見えてくるのは、2人の強い絆、信頼関係でした。
飯伏幸太対内藤哲也
脳震盪での欠場明けの飯伏に対し、序盤から”首”を攻め立てる内藤。
復帰した選手の故障した箇所を攻めるのは、闘いという意味でも、お客さんに「もう大丈夫ですよ」とアピールする意味でもセオリーではあるのですが。
激しいバックエルボー、エプロンへの変形ネックブリーカー、雪崩式気味の変形ネックブリーカー、断崖式のツームストンパイルドライバー、と激しすぎる攻撃が続きました。
首がもげるんじゃないかという技の数々に、ハラハラしました。
復帰明けの飯伏が僧帽筋(首から背中にかけての筋肉)が異様に盛り上がっていたのも、たぶん脳震盪を起こした事で”首”を鍛える必要性を感じたからなのかもしれませんが。
それにしても、1点集中のえげつない攻撃が続きました。
対する飯伏も、人でなしドライバー、ボマイェを繰り出し、そして最後には”タイガードライバー91”からの”カミゴェ”のコンボで勝利を収めました。
これにより、IC(インターコンチ)のチャンピオンでもある内藤に勝ったわけで、NEW JAPAN CUPに優勝できなくても、ICへの挑戦へと繋がる事が予想されます。
しかし、飯伏も「決勝戦のつもりでやる」と発言していましたが、1回戦とはとても思えない闘いでした。
飯伏と内藤、2人の絆
多少マイルドにしていたとはいえ、危険すぎる技とよく言われるタイガードライバー91。
飯伏の放った”タイガードライバー91”がTwitterでトレンド入りを果たしました。
恐らく、色々な声が届いたのでしょう。
1番多い声はやはり
「危なすぎる」
という指摘なんだと思います。
近年、派手で危険な大技が主流になりつつあって、それを指摘する声が多いのも事実です。
実際問題、大技は意外と怪我が少ないとも言われていて、ベーシックな技で怪我をする選手の方が多いという声もあるにはあります。
僕の記憶では、飯伏自身、シングルでは対戦相手に大きな怪我をさせた事はなかったような気がします。
とはいえ、
「選手が怪我する所はは見たくない」「怪我して欲しくない」
というのはプロレスファン全ての想いだと思います。
しかし、内藤も飯伏も派手な受けが持ち味でもありますから、受け身という部分にも自信があるんだと思います。
飯伏はTwitterでこんな事をつぶやいています
出しきった…いつもいつも内藤戦だけはこうなる。
毎回大ダメージと共に深さを感じる。色々言いたいけど、100%までもっていけた。だから今回は勝てたかもしれない。全力を尽くしました。ただ危ないとか色々何千回もやって来た事実があるし、内藤哲也をナメるな!といいたいです。ありがとう。
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) March 10, 2019
”内藤哲也をナメるな!”
内藤への信頼とリスペクトを感じる発言ですね。
高橋ヒロムも昔
「危険すぎるって、今そんなのが流行ってんの?」というようなコメントを残していた事がありました。何回受け身練習してきたと思ってるんだ的な発言だったと記憶しています。
そんな高橋ヒロムも怪我で欠場中ではありますので、複雑ではありますけど、僕は怪我のないように祈りつつ、全力で応援して全力で楽しもうと思います。
新しい飯伏幸太
気になった事は2つ。
1つ目は、タイガードライバー91に注目が集まった事で見落としそうになったのですが、昨日の”対内藤哲也戦”で飯伏は飛んでいません。
その場飛びのムーンサルトは放ちましたし、三角飛びのケブラーダは狙いましたが、結局飛びませんでした。
シングルで飛ばないのは初めてかどうかは記憶が曖昧ですが、珍しいような気がします。
年齢的な部分でもハイフライヤーとしてはキツイですし、飯伏も「若い頃の動きは出来ない」と言っていました。
オスプレイとの対戦で「昔の自分と対戦しているようだった」とも語っていますし、欠場中に鍛え上げたあの体。
スタイルの変更も考えているのかもしれませんね。
2つ目は、バックステージコメントでの言葉
新しい飯伏幸太っていうのは、まだ僕の表記が『フリー』ですよね。
なんでフリーなのか? なんでフリーなんですか? なぜ? なぜ?
それだけです
引用:新日本プロレス
表記がフリーというのは、新日本所属云々の事を言っているのか、あるいはユニットを指すのか。
所属云々であれば、飯伏幸太は少し前に公式サイトで公開されたインタビュー記事で、自分が「フリー」である事について
フリーとしての立場から言わせてもらうと、ただの責任逃れだけではなくて、本当にプロレスを広め
たいという思いからいろんなところに出て試行錯誤したというのはありますし、それは所属の立場だ
ったら自由にはできない部分
引用:新日本プロレス
あとは復帰前にのった週プロのインタビューでは、飯伏プロレス研究所の肩書きは一旦保留と言っていました。
ケニーオメガのインタビューの中に、飯伏幸太がレスリングスクールを開くというような話しもありましたし、公式サイトのインタビューでも
「まだ言えない部分がある」と話しています
何があるのか、そこらへんも注目ですね。
こちらからは以上です!