2.11大阪「THE NEW BIGINNING in OSAKA」にて起こったサプライズ。
第4試合終わりに突如流れ始めたテーマ曲。
会場がざわつく中登場したのはAEW行きの噂もあった”ゴールデンスター”飯伏幸太でした。
飯伏幸太が新日残留を宣言!
リングアナウンサーから「挨拶がある」と紹介され、マイクを握る飯伏。
妙な緊張感をまとった飯伏に胸がざわついたファンの方も多かったはず。
さすがに大阪まで来て「AEWに行きます」宣言はありえないし、海外嫌いの飯伏が行くとも思えないんだけど、2回目の脳震盪、プロレススクールをやるらしいという噂などもあり「引退」の二文字が頭をよぎった方もいたかもしれません。
「今日はみんなに話したいことがあってここに来ました」
・・ゴクリ。溜め感といい声のトーンといいちょうど「・・ゴクリ」となる奴でした。
飯伏幸太はその後も、ゆっくりと確実に伝えてくれました。
「今日はみんなに話したいことがあってここに来ました。
首のこと頭のこといろいろとご心配をおかけしました。すいません。
でも、こうやってまたみんなの前で話すことができて本当に嬉しいです。
僕は……新日本プロレスに残ります!」
「そして来月、『NEW JAPAN CUP』で復帰します。
僕はどこにも行きません。
ここで、新日本プロレスで全力を尽くしていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします!」
引用:新日本プロレス
一気に沸きあがる会場。
1.5のNEW YEAR DASH、2.2・2.3の雪の札幌2連戦、最近のAEW関連のニュースなどで新日本プロレスに不安や不満をもっていたファンも多かったように思います。
この飯伏幸太の宣言によって、そういったファンにも一筋の光が差したのではないでしょうか。
ケニー・オメガとはまた別の道を歩むことになりました。
ケニーはこんな言葉をつぶやいています。
またいつか。
頑張って。— Kenny Omega (@KennyOmegamanX) 2019年2月11日
振り返れば2018年最後の試合、ゴールデンラヴァーズとして勝利した際に、ケニーはこう言っていました。
「イブシさんが自分のセリフを作るまで、俺のセリフでいこう。Good Buy&Good Night!」
2人がリング上で再会できる日は来るのでしょうか。
飯伏幸太の残留宣言から見えてくる事は?
飯伏幸太はこうツイートしています。
自分の中で思っていること。
自分で決めたこと。
それを言葉に出すこと。
伝えること。30年くらい前くらいから同じようなことを言われていた気がした。あの時は分からなかったなぁ。
これから始まり。からの始まり!
復帰します!!!
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) February 11, 2019
飯伏幸太が自分の口ではっきり宣言した事に大きな意味があるように思えます。
それはつまり、飯伏自身の「決意」という部分。
新日本プロレスを退団してフリーになって以降、飯伏幸太が新日本のベルトに挑戦した試合は全部相手からの指名によるものでした。
棚橋とのインターコンチ、3WAYのIWGPヘビー、後藤とのNEVER。
ついでに言うとオスプレイ戦も相手から言い出したものでした。
これからはまさに”一歩踏み出す勇気”を持って、自分から発信していく飯伏幸太を見れるんじゃないかという期待が膨らみます。
もう1つ見えてくるのは会社側の意図です。
このタイミングで飯伏に残留宣言をさせるという事は、今後、飯伏幸太にはもっとチャンスがあるだろうという事が想像できます。
ケニーのファンで飯伏が嫌いな人は少ないでしょうから、ケニーの穴を埋めるという意味でも飯伏幸太残留の影響は大きいように思います。
しかし脳震盪の影響が怖いのも事実。
新日本プロレスのトレーナーを務める三澤さんは過去にブログでこう記していました。
脳震盪を一度起こした選手は、再び脳震盪を起こしやすくなる。そして脳震盪による障害は蓄積し、認知機能障害などの後遺障害を残す可能性が高まる。
脳震盪はその後の重篤な障害につながるものであるかも知れないのだ。
観客を魅力しようと危険な技を繰り出し、脳震盪になりながらも本能で闘い続けようとするプロレスラーたち。
しかし彼らは観客の歓声を浴びながらも、その歓声の記憶を失ってしまう可能性があるのだ。
プロレスにおける脳震盪、それは、歓声と引き替えにリングに記憶を捧げた者たちが魅せる、悲劇の序章なのかもしれない。
引用:三澤威オフィシャルブログ
天龍や長州にも認められ、”新時代のプロレス”と呼ばれた飯伏幸太の活躍を見守りたいと思います。