4.6 ROH&新日本プロレスの合同開催としてマディソンスクエアガーデンで行われた「G1 SUPER CARD」
第8試合に行われた、IWGPインターコンチネンタル選手権試合、
内藤哲也対飯伏幸太
試合前の期待度は、1番高かったのではないかと思うこの試合。
飯伏の”滾り”からの”ボマイェ”のシーンは、アメリカのファンも大盛り上がりでした。
飯伏のボマイェはすでに何度も見ているけれど、MSGでのあの姿は、個人的に鳥肌が立ちました。
ちなみに新日本プロレス公式サイトの試合結果では何故か「ギタり」となっています。
田口JAPAN万歳!!
ただ、ボマイェの使用許可を中邑真輔からもらっている飯伏。
MSGで見せたのは間違いなく”滾り”でした。
MSGでの内藤哲也対飯伏幸太を振り返る
MSGという大舞台で、堂々と”らしさ”を魅せた内藤哲也。
海外ファンの声をざっと見てみると、唯一の日本人対決となったこのカードを、今大会のベストバウトに押す声が多いです。
会場のお客さんの楽しんでる顔見てたら、本当に幸せな気分になりますよね。
途中、内藤が鉄柵に飯伏を叩きつける時に、カメラアシスタントの人がぶつかったシーン。
ただのアクシデントで終わらせずに、詰め寄って見せて盛り上げた内藤。
その後、握手を求める所もさすがですよね。
その後客席に突っ込んだ際もそうですが、本当に怪我がなくて(なさそうで)良かったです。
ただ、”人でなしドライバー”を返す時なんかもそうでしたが、内藤は膝の調子がいつも以上に悪そうでしたね。
以前の記事でも少し書きましたが、内藤は右膝の前十字靭帯を2回断裂していますし、やはり直前のメキシコ・コスタリカ遠征の影響があったのかもしれません。

”飯伏対内藤”で考えると、もっとすごい試合を今までしてきたように思いますが、この大舞台でこれだけの試合が出来るのは、さすがですね。
負けてしまった内藤は、IWGPヘビーへ向かうのでしょうか。
飯伏幸太と中邑真輔
試合前から、飯伏幸太はインターコンチを”2人の神”が巻いていたベルトと言っていました。
1人はもちろん”カミゴェ”の由来ともなった棚橋弘至。
もう1人は中邑真輔。
かつて、インターコンチといえば中邑。
というより、もはや中邑のベルトというイメージでした。
飯伏幸太のベストバウトは、僕は未だに対中邑真輔だと思っています。
プリンスデヴィッドとのIWGPジュニアだったり、ケニーとのG1だったり、棚橋弘至や内藤との試合なんかももちろん素晴らしいんですが。
両方好きな選手で、両方現地で見たというのもあるのかもしれませんが、僕の中でこの2試合は定期的に見たくなる試合です。
1つは2013年の8.4「G1 CLIMAX」
この試合は、この年のベストバウトを取っています。
この時、中邑は試合後にこう語っています。
いいモン持ってるよ。それは誰もが認める。
どっかで言ったか? 『使い方だ』って。
心技体、バランス、体と心、すべてはそれだね。俺の中では。
引用:新日本プロレス
ずば抜けた身体能力で「現代プロレスの最先端」と評価されていた飯伏。
場外へのスワンダイブ式カンクーントルネードはここが初披露ではなかったでしょうか。
そして、2度目は2015年1.4「レッスルキングダム」
飯伏が掟破りの”ボマイェ”を出したのも、スワンダイブ式のジャーマンを出したのもこの時が初めてです。(少なくとも新日本では)
最近はセカンドロープからですが、この時はトップロープでした。
後に「まるで兄弟喧嘩のようだった」と振り返っている中邑ですが、試合後にはこう残しています。
「ハァハァハァ…ヤバかった。ふぅ… なんだ? 負けるかも?そんなん飛んだね、途中で……死ぬかも。『何これヤバい!!』って、試合の中で感じれるほど、気持ちいいモノでした」——改めて飯伏幸太という相手はどんな相手でしたか?「紛れもない、自分が思う所の中邑真輔。自分が思う所のプロフェッショナルと、思います。まぁ、褒めようと思えばね、いくらでも? 貶そうと思えば、いくらでも。ただね、あんな、あんななんて言うんだろうな…ヤバい? ヤバい…なんでもいいや。自分にとって特別な相手は、そうはいないっすね。まぁ、そういう感触?なんて言うんだろ。なんだろう。自分がもの凄く高揚するんです。えぇ。お世辞抜きで。そんな相手はね、今までのプロレスの人生の中でも、そうと言い切れるのはアイツだけでしょう。」
コメントの変化からもわかるように、この試合はすごかったです。
そもそも前回のベストバウトを取った試合で上がっている期待を、軽く超えてきましたから。
そんな中邑との激闘を繰り広げながらも、取れなかったインターコンチ。
中邑は、アメリカに行く前に飯伏と食事をして、こんな事を伝えたそうです。
「ハッパをかけとかないとなってことですね。
なんていうか『今しかなんだよ』と。
流れを作るのは他の誰でもない、飯伏。
流れを作りたいなら、自分でやらなきゃいけないでしょ。そっちの方が面白いよってとこですかね」
引用:東スポWeb
あの激闘から4年。
ついにインターコンチのベルトを巻いた飯伏幸太。
久々の感覚!勘&感!!!
繋がるとき。
またいつかどこかで pic.twitter.com/yjm7fRu8vM
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) April 8, 2019
次戦は早速4.20でザック・セイバーJrとの試合が決定しました。
飯伏×インターコンチのこれからの物語に期待したいと思います。
こちらからは、以上です。